
長かった自粛期間が明け、ようやく普段の空気が流れ始めた稽古場ですが、新型コロナウイルスの感染予防がありますので、細心の注意を払っての稽古が続いています。
梅雨本番の7月。
原叟好みの江岑棚に、オランダ写しの水差しを据えての稽古はこの時期の定番です。
床の間には季節がら「行雲流水」を掛けました。
花入れは如心斉好み鮎篭。
花はギボウシです。
今月の相伝物の稽古は、「茶通箱」を行います。
茶道では一碗の濃茶を一同で飲み回すのが本懐です。
しかし、新型コロナウイルスの感染対策がありますから、これはなかなか難しい問題です。
茶通箱の稽古では、通常のように客の人数分のお茶を点て、それを暖かい各々の茶碗に分けて頂きました。
その時その内容に応じて、工夫をしての稽古です。
今後もこのような工夫が必要です。
本格的に「第二波」が心配される今日この頃。
マスクを付けての稽古もまだまだ続きそうです。
