和菓子 きんとん

歳時記:やまももの木

黒塗りの菓子器に鮮やかな緑。
目を凝らすと、息を呑むような緻密なディテールに、フッと吸い込まれてしまいそうです。

この和菓子は「きんとん」。

職人さんが繊細な箸づかいで一つひとつ丁寧に形作るその息づかいと、ピンと張り詰めるような和菓子工房の空気感が、その姿カタチから伝わってきます。

食べるのにちょっと背筋が伸びる、そんな特別な主菓子です。

茶道の魅力の一つに和菓子があります。
お茶を美味しく頂くその前段に甘く美しい和菓子がありますが、和菓子だけでもそれはそれで奥深く種類も豊富。

甘さのなかに感じるほのかな素材の香り。
一口ごとに新鮮な素材の舌触り。
「美味しい」の一言では片づけられない、奥深い和菓子の世界が広がります。

「和菓子」から覗き見るお茶の世界。

一つひとつの「切り口」が豊かな歴史と文化を持つということも、茶道が広く深く人々を魅了する所以でしょうか。


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